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2008年12月 3日 (水)

明け方の止まらない涙 暴走

ずっと眠りにつけず

暗闇の中で 過去の光景が次々に溢れてきて

悲しい、苦しい、痛い

涙が、もう半時間以上止まらない

小学生のときのことがたくさん出てきて

部屋の窓から見上げた 夕暮れ直後の薄紫色の空

おもちゃのポラロイドカメラ

ホットカーペットの暖かさ

冬に着ていたベージュのジャンパー

学校行事の焼き芋大会

郵便屋さんごっこ

小学生の時点で部屋にひきこもりがちだったこと

絵を描き、手芸が楽しくて、折り紙で遊んで、工作して

ピアノを弾いて、ゲームボーイで遊んで

宿題の本読み以外で 親と話すことがそこまで多くない気がしたこと

忙しく働く、なんでもできるお母さんのことも

なんでもできるけど、働けるけど

ヒステリックで切れることも

家庭に憧れてるのに、実現できないかわいそうなお母さん

もうぼくにはなんの関係もない、3番目のお父さん

ぼくがいまだに、他人に聞いて聞いてが多いのも

かまってが多いのも

何でも話したがるのも

そのくせもうすでに大人なくせに

しょっちゅう殴られてた弟のことも

妹のことも

本当はこどもの純粋な心を持ってるのに

休日はがんばって楽しませようとする2番目のお父さんも

学校に行きたくないぼく

秋の風物詩の焼芋屋さんの音を聞いていつも悲しくなって

泣いて

登校後の着替えも

ランドセルにつめるジャンパーも

嫌いだった小学校の担任たちも

ロッカーに追い詰められてけられたことも

校長室で百人一首を教えてくれてたかつての校長先生も

先生 ぼくはまだあの一句を覚えているんだよ

落ち葉だらけの山の学校

お母さんの優しい面も

ひどい面も

ああ だから 

ぼくは憎めなくて

ちゃんと見てくれなかった、って

責めたいのに

ぼくの作品を平気でゴミ箱に捨てたことも

朝ごはんを作ってくれなかったことも

部屋を楽しそうに配置したことも

旅行へ連れて行ったことも

結局夫婦げんかばかりで いやだったことも

怖くて逃げたときも

小学生のときから、毎晩泣いていることに

あの人は 気づいていない

ああ ぼくのクーピーはどこへ行ったの

鉛筆削りも

おもちゃも

中学生になって ひきこもりが増えても

ほとんど会話しなくなっても

学校がいやでしかたなかったことも

それでもギターを買ってくれたことも

声が出なくなったときも

ぼくの話を

聞く余裕がなかったんだね

高校生になって

始発バスで行き終バスで帰るようになっても

それこそ話す時間はなくなって

一週間話さなくても

ぼくは もうどうでもよかった

太陽が昇る前の始発バスの寒さ

高校の先生のこと

塾のことも

ぼくが 自分に傷をつけ始めたあのとき

ばかなことしてるんじゃないって

甘えだって

ああ あのときぼくは!

いちばん理解してほしかった人に、

拒否

されたんだ・・・

病院に通いたいと言った日

きちがいのところなんかへ行くなと

ぼくの最初の、大声を出してけんかをした日

ぼくの話を聞いてくれる人を ぼくは医者に求めた・・・

ぼくを叱るときはいつも

一方的に否定の嵐だから

いつもだんまりだったぼくは

ああ 勇気を出して言ったのに

正論はいやになるほどわかってるのに

恩着せがましいことば責めで

してくれたって、

その大半は

お金

なのに

大げんかのあと

ぼくは 自分のことばの行き場を失って

ただ知っているのは

今まで毎日抱えてた心の痛みの

いちばん大きなやつが、ぼくの心から離れなかったこと

えぐられるような、

じくじく刺されるような、

とげでこすられるような、

あの傷の痛みは 幼いころからずっと 感じてきたこと

お金を投げつけられて

行った病院も

現症状の緩和だけで、根本的解決にはならないと

知っていた

あの両極端な性格も

やさしいことばも

ひどいことばも

どちらも知っているから、ぼくは責められない

そしてぼくは 社会が大人扱いする年齢になり、

大きいこどもは、毎晩 未熟で感受性なんかの強すぎる心を抱える

過去の光景がとまらなくなるって、

記憶が溢れてくるって、

そうだよ

それでも五年、十年、二十年と 生きてきたんだから

多すぎて当たり前なんだ・・・

覚えすぎてるのが 問題なんだ・・・・・

ぼくの体力は 心の痛みで消耗される

涙が、ぼくを楽にしてくれることは ない

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